愛着障害という言葉をご存じでしょうか。

これは、最近人々の関心を集めているADHDとよく似ているためしばしば混同されることのある症状です。

心理学的用語で「乳幼児期に虐待やネグレクトにより保護者に十分な愛着が得られなかったことで起こる障害」を意味します。
これは、先天的なADHDとは全く異なるものです。

そこで今回は、この愛着障害についていったいどのようなものなのか、基礎的な知識を見ておきたいと思います。
愛着障害

愛着障害の原因

愛着障害とは、先ほども述べたとおり「乳幼児期に保護者に十分愛着が得られなかったことで起こる障害」です。ですからこれは完全に後天的な環境によってもたらされる症状であり、先天的な要素とは無関係です。

スポンサーリンク

愛着障害を持つ子供には衝動性、過敏、反抗的・破壊的な行動が見られます。
その行動パターンがADHDの場合と似ているので、しばしば混同されたり誤診されたりするのです。
しかしADHDは脳の神経伝達物質が足りないことで起こる先天的な発達障害という症状ですから、愛着障害とは全く異なるものです。

治療法や対処法もまったく異なります。よって、誤診を避けるために注意が必要です。

また、ADHDと診断されていてその治療を受けているけれどもまったく効果が現れない方などは、一度愛着障害の視点から自らの症状を見つめ直してみると新たな発見がある可能性があります。

愛着障害の種類と症状

愛着障害は、人との距離の取り方がうまくいかなくなる症状が出るもので、コミュニケーションに問題が生じます。主にその症状の出方によって、2種類に分けられます。

一つは「脱抑制型愛着障害」です。これは、初対面の方にでも必要以上になれなれしく接してしまったり親よりも他人を好むような言動をとったり相手方に対し無警戒になってしまったりするものです。

もう一つは「抑制型愛着障害」です。これは、人に対し過剰な警戒感を抱き、心を開かず強い猜疑心を持ったり、優しく接してくる人に対し腹を立てたりする症状です。

一見真逆に見える症状ですが、どちらも人との距離感を適切に保てないという点で共通しています。

スポンサーリンク